一介の中年オヤジが突然コイン蒐集に目覚め、その時代を捜し歩く。 「古銭蒐集は貴族の趣味である」とはよく言ったものだ、と遅まきながら反省してる・・・・。取敢えず、タイからスタート。
2006年9月13日水曜日
7.Chakri時代(1782-)のPot Duangの刻印と種類
現在のチャクリ王朝(1782- Chakri 又はRattanakosin)で流通していたPot Duangの刻印一覧と種類をまとめました。
チャクリ時代のものは、一覧表の左側の王朝刻印(Dynasty Mark)と各国王の刻印が打たれています。
各国王別に発行された種類が灰色で示しています。
Pot DuangはRama5世時代を最後に消え、以降は平面円形だけとなります。
出展はKrauseですが、銀製と金製の重量と価値の関連について、流通時代を考えると多少疑問が残ります。
スコータイ、アユタヤ、トンブリ時代については現在作成中につき出来上がり次第UPの予定。
6.弾丸コイン(Bullet Coin、Pot Duang)の製造方法
5.Lan Naのトック(Tok)貨幣 その1
2006年9月12日火曜日
4.タイの歴史年表
タイの貨幣を並べる場合、どうしても年表を掲載しなければなりません。
時代によってその版図が拡大したり縮小したり、またどこの民族によって興った国であるかも頭に入れておく必要があります。
以前も触れましたが、現在のタイ国民はタイ民族によって成立したスコータイ王朝以降を自分たちの歴史として捉えており、その前の国々についてはかなり無頓着であるように見えます。
よって歴史年表も著者によってバラバラであり、また王朝の名称は発音をそのまま英語表記し現在の役所が呼称統一していないため、著者によって英文表記が違っていますが、これもマイペンライでよろしいかと。
「史実は次の権力者に有利になるように修正される」と考えられています。
在位期間が短かかった「Rama8世(1935-1946)の最後の状況については触れてはならないと言われている」などといった記述を見つけると納得させられます。
また、タイの場合、外侵により徹底的に破壊された歴史が何度かあり、それまで几帳面に作った記録が一夜にして焼失したとも推測されます。
この形状のコインは、どんな理由でどこで幾つ造られたのか、といった基本的な資料が少ないのも、こういった理由なのかなと。
上記年表については、別な説もたくさんあること、ご了解ください。
3.タイといえばPot Duang (Bullet Coin:弾丸コイン)
2006年9月10日日曜日
2.Lan na時代のSycee貨幣
2006年9月1日金曜日
1.新規開設にあたり (Lan NaのChiang貨幣)
これは、13世紀から16世紀にかけてタイ北部に栄えたラーンナー(Lan Na)という王国で使われていたチャン(Chiang)と呼ばれる貨幣です。(量目:61.5g 最大外寸:27.1mm 銀品位950以上と推測)
兎に角、この貨幣周辺に関する資料が少なく、苦労してます。
資料によってはこの国は14から17世紀とあり、また国名もLanna Thaiと表記されています。国立コイン博物館では「その他北部の国々」というコーナーに紹介されています。 現在のタイ人は、祖先はタイ族によって作られた国家であって、現在の領土内であっても他の民族によって興った国やそれ以前の国は、過去の一時的なもの、または併合されたもの、と考えているフシがあります。世界を見れば、例えば、アメリカ合衆国の建国200周年という表現も結局のところ同じ視点であって、日本という島国が例外なのだと納得させられます。
この貨幣ばかりかLan Naという国も米国の電話帳型Krauseでも掲載されていないようです。
などと、屁理屈めいたことを書きましたが、要するに、手元にあるコインを見てもらいたい、専門書等の情報あったら教えていただきたい、そのために本プログを開設した次第。今後も暫くタイを中心に掲載の予定ですので、情報お持ちの方、コメントいただきますようお願いします。
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