これは、13世紀から16世紀にかけてタイ北部に栄えたラーンナー(Lan Na)という王国で使われていたチャン(Chiang)と呼ばれる貨幣です。(量目:61.5g 最大外寸:27.1mm 銀品位950以上と推測)
兎に角、この貨幣周辺に関する資料が少なく、苦労してます。
資料によってはこの国は14から17世紀とあり、また国名もLanna Thaiと表記されています。国立コイン博物館では「その他北部の国々」というコーナーに紹介されています。 現在のタイ人は、祖先はタイ族によって作られた国家であって、現在の領土内であっても他の民族によって興った国やそれ以前の国は、過去の一時的なもの、または併合されたもの、と考えているフシがあります。世界を見れば、例えば、アメリカ合衆国の建国200周年という表現も結局のところ同じ視点であって、日本という島国が例外なのだと納得させられます。
この貨幣ばかりかLan Naという国も米国の電話帳型Krauseでも掲載されていないようです。
などと、屁理屈めいたことを書きましたが、要するに、手元にあるコインを見てもらいたい、専門書等の情報あったら教えていただきたい、そのために本プログを開設した次第。今後も暫くタイを中心に掲載の予定ですので、情報お持ちの方、コメントいただきますようお願いします。
1 件のコメント:
まるで美術品の様ですね^^
こんな形のコインがお金として使われていたなんて驚きです。
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