一介の中年オヤジが突然コイン蒐集に目覚め、その時代を捜し歩く。 「古銭蒐集は貴族の趣味である」とはよく言ったものだ、と遅まきながら反省してる・・・・。取敢えず、タイからスタート。

2007年1月28日日曜日

13.Ayudhya時代のPot Duangの刻印


Ayudhya朝(1350-1767)は歴代延べ37人の王が統治。1351年からという説もあり、また36人という資料もあります。これは5代目が2代目と同じで、また13代目が5歳で即位し同年退位したためのようです。いずれにしても420年近く栄え、最大版図も現在のラオス、カンボジアも含んでいました。またヨーロッパ、アラブ、インドと中国、マレー半島、日本等との海外交易の中継点的位置付けに。Sukhothai時代のPod DuangもAyudhya初期には流通させていたが、裁断や刻印がある程度両替商の自由だったとのこと。しかし貿易決済には信用が求められ、必然的にPod Duangをその中心に通貨統一が行われた。貨幣の製造は国家の独占になり、偽造に対する厳しい罰則法も制定された。現タイ財務省資料によれば、最初の偽造には左手の指、二度目は右手の指を裁断、三度目は死刑と布告したとか。AyudhyaのPod DuangはSukhothaiのそれにくらべ小型化されまた足の部分も短くされています。上面にChakraという王朝印、前面にそれぞれの時代の刻印をSukhothai時代より深目に施したと記載あり。上記一覧でどれがChakra印かはだいたい推測できますが、明確に指定された資料が見つからないため、今回は分類を控えます。種類は複数の資料でも同じ記載でした。掲載順は自分が見やすいように並び替えてあります。Sukhothai時代のPod Duangの刻印の種類が資料によって一致しない理由がなんとなく理解できます。

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