一介の中年オヤジが突然コイン蒐集に目覚め、その時代を捜し歩く。 「古銭蒐集は貴族の趣味である」とはよく言ったものだ、と遅まきながら反省してる・・・・。取敢えず、タイからスタート。

2007年1月28日日曜日

21.賭博場で使われた陶貨幣Pee


珍しい貨幣として有名な陶貨。実際には賭博場内でのみ通用させたTokenでPeeと呼ばれている。材質は初期は蝋(ろう)や粘土、後に陶磁、ガラスの他に真鍮で作られた。賭博は路上で行われていたり、現在のカジノのような専用の建物もあり胴元は当然ながら中国からに移民が大半だったとか。ルールは日本のサイコロ半丁と似たようなものだったらしい。この賭博はアユタヤ後期から始まり、Tokenの使用はRamaⅤの時代に禁止された。現在の財務省発行の資料には、1875年8月25日発布通達として約3ヶ月間の猶予期間中の小額貨幣との交換を認めるがそれ以降の売買は罰した、とある。実際には20世紀初頭まで流通していた模様。写真はバンコク市内路上のペン屋で購入したものだが、観光客目当ての贋作が多いと店主曰く。これ自体も贋作と疑っている。陶製の貨幣は世界でも多少流通例があり、日本も終戦直前に準備されていたが流通前に終戦を迎えた話は有名。次回は真鍮製を掲載予定。

0 件のコメント: