一介の中年オヤジが突然コイン蒐集に目覚め、その時代を捜し歩く。 「古銭蒐集は貴族の趣味である」とはよく言ったものだ、と遅まきながら反省してる・・・・。取敢えず、タイからスタート。

2007年1月28日日曜日

20.またまた寄り道 カンボジアの鳥


1847年カンボジアで発行された鳥と呼ばれるもの。左端は通貨単位1Fuangで銀製、右側6枚は2Pe(1/2Fuang)で銅製。この貨幣の特徴は非常に小型であり、左端のもので外寸13.4mmしかない。量目も1.5g。裏面は無印で平面。カンボジアは9世紀後半にアンコール王朝(クメール王朝)が興り、領土拡大や他国からの侵略が繰り返されていた。17世紀・18世紀は隣のタイ(アユタヤ)やベトナムの侵略や干渉が続き、国内は疲弊。1845年に即位したアン・ドゥオン王は、秘密裏にシンガポールのフランス領事を通じてナポレオン3世に援助を要請したが事前にタイに情報が漏れて失敗に終わった話は有名。今回の貨幣はこの頃に発行されたもの。この後、フランスによるインドシナ半島(インドシナ)の植民地化が始まり、次のノロドム王はフランスと交渉しカンボジアはフランスの保護国に。1887年には仏領インドシナに編入された。

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