一介の中年オヤジが突然コイン蒐集に目覚め、その時代を捜し歩く。 「古銭蒐集は貴族の趣味である」とはよく言ったものだ、と遅まきながら反省してる・・・・。取敢えず、タイからスタート。

2007年1月28日日曜日

18.バンコクで見つけた開元通寶


バンコク市内の骨董屋や路上で並べているプラ屋では、当然ながら周辺諸国の貨幣も並んでいる。上の写真は中国、唐の始祖の李淵時代の開元通寶(618~626)。銅製。バンコクに流れ着いた経路には、当時の貿易決済用の端数に使われたか、移民によって持ち込まれた可能性が高い。貿易は近年まで貴金属自体の価値のみが信用されたので金や銀が中心。銅貨は国家の権力が及ぶ範囲内でしか流通できなかったため。最近ベトナムで江戸時代の寛永通寶が大量に発見されたこともあり、例外もあるようだが。或いは近年、大量生産された土産用の一つか。上の写真は殆ど錆がなく贋作の可能性あり。渡来銭として日本でも流通した。日本貨幣商協同組合の「日本貨幣カタログ」には次のような説明があります。「渡来銭は、遣唐使、遣隋使などが、中国より持ち帰ったのが始まりと思われ、その多くは平安末期より鎌倉、室町時代にかけて、幕府または民間貿易により輸入された貨幣です。皇朝銭の鋳銭停止以後、寛文10年(1670)の渡来銭使用禁止令迄の永い間、わが国の通貨として広く使用されました。その中には唐、北宋、南宋、明などの時代の貨幣が多くみられます。」なお、実物の画像は次のHPが詳しい。http://sodo.cool.ne.jp/tou/tou.htm

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