一介の中年オヤジが突然コイン蒐集に目覚め、その時代を捜し歩く。 「古銭蒐集は貴族の趣味である」とはよく言ったものだ、と遅まきながら反省してる・・・・。取敢えず、タイからスタート。

2007年1月28日日曜日

24.Funan期の銀貨


扶南(Funan)の銀貨。扶南は1世紀から7世紀(6世紀との説も)にかけて、チャオプラヤ川を起源に後にメコン川流域に拡大して栄えた国。オーストロネシア系の民族によるとの説が有力。クメール族との資料もあり。インドと中国の文化的影響を受け、海上交易の中継地点として栄えたとのこと。扶南は約500年続き最後はメコン川上流に興ったChen-La王国によって滅ぼされた。貨幣は金、銀、青銅等の金属で作られたが、タイ国内では銀製が多く発見されるとのこと。直径や厚さは多種あるが重量は7g~10gとのこと。片面にはSun-Sriwatsaと呼ばれる太陽のデザインで、反対側の中央は幸運を表わす儀式用の太鼓という説や館という説がある。左右のデザインには何種類かあり、上部は太陽と月や星が描かれている。当時、貨幣は交易のためのその場限りの両替目的で使われた模様。確かなことは、東南アジアで最初の平面円形コインである、とどの資料にも記載されている。上記写真のものは量目14.7、最大外寸31.7mm。

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